・_・ ボクはまだ生きています
と、言うのも、元ニコ生のレジェンド配信者、ウナちゃんマンが亡くなったらしい、というのをきいたので。
安定のネタかと思いきや本当らしいです。鮫島姉弟とかその他にも元ニコ生の配信者ってアウトローっぽい人が多くて、早逝してる人少なくないのですが、ウナちゃんマンは享年54歳だったそうです。
アイツ今何してる?的にたまーにYouTubeに転載された配信なんかをチラ見しては、相変わらずだなぁ、周囲のキャラは多少変わっても絡み方、プロレス流儀は同じだなぁ、とか思ってました。
ただ、界隈の盛り上がり、視聴者数なんかは往時に比べ激減していて、直近ではポッと出のカワイコちゃんの後塵を拝するくらいにまで堕ちてました。
生前最後の4月4日の配信というのを観ましたが、口数も少ないし、呂律も怪しい。よく、お爺ちゃんみたい、とか揶揄されてましたが、本当にそんな感じで、ファミマの前で倒れた後で配信してる、みたいなことを言ってて、言葉は悪いかもしれませんが、壊れかけの印象が強かったです。
酒タバコを存分にやりながら、酔っ払いが調子良く管を巻いてるような配信スタイルが少なくとも15年くらい続いたのだと思います。今の若い人(自分がこんなセリフを言うのはちょっと信じ難い部分もあるけれど)からすれば、大昔の災厄にすら聴こえるリーマンショックとかの時期に彼はニコ生で活躍していました。乱痴気騒ぎとも騒乱とも言えるいくつものイベントをこなしながら、周囲の配信者が淘汰される中でも第一人者として配信者として生活していました。
不摂生にしか見えない、決して健康的ではない、しかしやや刺激的な、その他大勢から見たら娯楽たり得る私生活と、話芸こそが彼の商品であり商売道具でした。おカネやアングラの話題、どこに忖度することもないしっかりした自己視点での意見を意気揚々と語る様に魅了された人も少なくなく、大手警備会社の御曹司がパトロンになっていた時期もありました。
人生で大切なことはいくつもあるし、それは人によってやや異なったりもするけれど、しかし我々はまず第一に単純な生き物であって、生活のため、活きるために生きている、それだけなのだと思います。
加齢とともに健康が脆く儚い、それゆえに貴いもにであることに気づきます。自分という者、世の中の何たるかが、多少なりともわかってきて、限界(できることとできないこと)というものがおおよそ知れてきます。若いうちの根拠のない自信が、両親の愛情だったり幸運や時代の配剤によって得た財の恩恵だったりによるものであったことに気づくに至り、人の何たるかもうっすらわかり始めて、人生は決しておカネではない(おカネはもちろん大事ではあるけれどw)、とか、人には思いやりを持って優しく接しなければいけない、とか、当たり前のことが身に染みてきます。
ココ数年、株はほとんどまともにはやってません。一所懸命、身体を使って健康的に働き続けています。
中銀の努力の賜物で、総本山米国でいくつも金融機関が破綻し始めているにも関わらずバブルはよく保全されていますが、ハイテク指数をはじめ株価指数が頭打ちになってきているのも間違いないところです。しかし、依然として国内景気はまるで回復の兆しがなく消費増税やら原材料高やらが連鎖して、給与は変わらないのに物価だけはしっかり上がり続けています。それでもインフレ直撃してる海外に比べたら日本の物価上昇はかなりマシ、みたいな話になってます。
ロシアは何だかんだ言っても資源国だから、あんな愚にもつかない戦争を長々とやり続けていられるんだな、とか、同じく経済制裁を受けてるイランなんかもそれなりやってけてるんだな、とかいうことに気づきました。しかし同時に、我が国は世界からハブられたらレイオフされた労働者のように即詰んでしまうのではないか、とも思いました。
しっかりと監視、警戒を行なっていなかったばかりに突如として現れたかにしか見えない難局に、我々は右往左往してしまいます。一難去ってまた一難。総括や内省もままならぬうちに次から次にやってきたそれに翻弄されるうちに、歳をとっていきます。なんだかんだ生き抜いたことに手応えを感じてそれを、成長、と呼んだりもしますが、あくまで副次的な、しかし必然的な事象と捉えることもできます。今ではボクはそう考えています。
今をときめくスーパースターの大谷選手のように、自分を野球選手としてだけでなく、人間として成長させ続けるために、少年時代からしっかりと目標設定したり計画立てたりして一心不乱に努力し続けているタイプの人間は少ないです。大抵の人間は目先の成果を優先して成長への投資を怠ります。たとえ投資していても、意識高い系のビジネスパーソンを自認しているような人間の大半がそうであるように、あくまで利己的で、人間としての成長というよりは、利益成長を重視しています。人生はおカネ、という資本主義社会の刷り込みが骨の髄まで染み込んでいるのです。
望郷太郎はいいマンガです。みんな読んだ方がいいと思います。